鉄骨造（S造）の自走式駐車場も
事実上「津波避難ビル」の指定対象に！！
従来の内閣府の「津波避難ビル等に係るガイドライン（H17.6）」が全面的に見直され、新たに作成された津波避難ビルの事例集には、認定自走式駐車場の例が紹介されました。
「内閣府から、津波防災対策の一層の推進を図るため、「津波避難ビル等を活用した津波防災対策の推進について（平成29年7月5日）」（技術的助言）と「津波避難ビル等に係る事例集」が公表されました。
なお、平成17年6月に内閣府から公表された「津波避難ビル等に係るガイドライン」は廃止されました。
この中で、従来のガイドラインでは、津波避難ビルの指定は原則として、鉄筋コンクリート造（ＲＣ）又は鉄骨鉄筋コンクリート造（ＳＲＣ）とされていたのが、新しい技術的助言では、構造に係らず、必要な性能を確認されたものとなりました。また、事例集では、事例１－５で民間の立体駐車場を活用した津波避難ビルの例として、大臣認定自走式駐車場の実例が紹介されています。
この結果、新しい技術的助言では、鉄骨造（Ｓ造）である国土交通大臣認定の自走式立体駐車場を津波避難ビルとして指定する事が、現実的に可能になりました
。
なお、技術的助言等は内閣府から都道府県防災主務部あてに通知され、管内市町村にも周知されることとされています。
【内閣府の関連HP】
・津波避難ビル等を活用した津波防災対策の推進について（H29.7.5 技術的助言）
新たに作成された事例集には具体例として3層4段の認定駐車場（静岡県）の例が紹介されています。
