自走式立体駐車場について

駐車場利用者が自ら自動車を運転してスロープ等を利用して走行し、目的階の車室に駐車させる形式のものです。対して、動力を使用し駐車させるのは、機械式駐車場となります。

自走式立体駐車場は、自動車の昇降用スペースが必要となるため、900㎡以上のまとまった土地に適しています。

また、最近では物販店舗や遊技場等の設備を1・2階に設け、上階を駐車場としたものもあります。

タイプ(3種類)

フラット式

フラットな駐車スペースと専用のスロープを組み合せたタイプです。

フラット式

1駐車場内の見通しが良いため、駐車もスムーズです。階数の把握が容易で、駐車位置の確認がし易くなっています。
床が平坦なため、幼児・高齢者・車椅子を利用される方に優しい設計です。屋上を集会・庭園等多目的に使用される事例もあります。
1層2段の駐車場は建ぺい率の緩和が適用されることがあるので、既存建築物の増築に適しています。

フラット式

施工例

フラット式例1 フラット式例2

スキップ式

段違いのフラットな駐車スペース同士をスロープで接続したタイプです。

スキップ式

スロープが短いので、初心者ドライバーにも運転し易くなっています。一定方向に巡回しながら半階ごとに昇降する為、空きスペースを見つけ易くなっています。動線が単純なので安全性に優れます。
駐車スペースは平坦なので幼児・高齢者・車椅子を利用される方に優しい設計です。傾斜や段差のある敷地に最適で、敷地の形状を無駄なく利用できます。

スキップ式

施工例

スキップ式例1 スキップ式例2

連続傾床式

らせん状のスロープに面して駐車スペースを配置したタイプです

連続傾床式

駐車場全体を緩やかならせん状にすることで、昇降用のみであったスロープに面して駐車スペースを設けています。それにより効率的な空間利用を実現しています。
他の形式に比べて10~30%収容効率が上がります。人の動線、車の動線を計画しやすいため、利便性・安全性にも優れます。

連続傾床式

施工例

連続傾床式例1 連続傾床式例2