SDGsと自走式立体駐車場

2024/02/18

持続可能な開発目標(SDGs : Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

Goal 7  エネルギーをみんなに  そしてクリーンに

Goal 12  つくる責任  つかう責任

自走式立体駐車場の屋上階や壁面に太陽光パネルを設置し、発電した電気を場内の照明やEV充電に用いるなど、再生可能エネルギーの活用を実現します。
地域内の自走式立体駐車場は電気自動車を充電する場として、その逆に電気自動車から電力を取り出す場として、あるいは再生可能エネルギーの発電の場としてなど、様々な役割を担うことができると考えています。

Goal 9  産業と技術革新の基盤をつくろう

駅や空港、港といった施設は都市と都市とをつなぎ、経済活動を支える重要な社会インフラですが、それらに併設される駐車場もまた、交通結節点として重要な役割を担います。
自走式立体駐車場は、これらの施設のすぐ近くの限られたスペースに、多くの台数を収容することができるのが利点です。

Goal 13  気候変動に具体的な対策を

大臣認定自走式立体駐車場は、シンプルかつ強靭な構造により、地震や津波、洪水等の災害に強いという特徴を有しています。とりわけ、原則として外壁を設けない高い開放性により津波や洪水の力を受け流すことができるため、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、実際に津波を受けた大臣認定自走式立体駐車場に大きな被害等は見られず、また、一部の自走式立体駐車場は周囲の人が上層に避難し、津波を避ける高台として機能したことが分かっています。

Goal 15  陸の豊かさも守ろう

駐車場の表面に使用されているコンクリートは地表温度が上昇しやすいことが特徴です。
猛暑日には舗装面温度が60度以上になることもあり、これは都市部ヒートアイランド現象の一因となり得るのです。
都市化の進展に伴い、ヒートアイランド現象は顕著になりつつあり、熱中症等の健康への被害や感染症を媒介する蚊の越冬といった生態系の変化が懸念されています。
緑化により植物で覆いコンクリート面を減らすことで、駐車場下部の温度を下げる効果が期待できます。